僕は映画「ロッキー」が好きです。
僕は映画「ロッキー」が好きです。
子供の頃、一番好きな絵本は「みにくいアヒルの子」でした。
日々の生活に違和感を感じている主人公が自分のあるべき姿を見つけたり構築する話が好きなのかもしれません。
映画「ロッキー」の中で一番好きなシーンはミッキーとの和解のシーンです。
ミッキーとの和解はアポロ戦など吹っ飛ぶくらい大事です。
ボクシングジムでミッキーに出会い、ガッツォの手下になりミッキーに見捨てられ、それでもチャンスを手にしたロッキーに対してミッキーが歩み寄り、ロッキーがブチ切れた後にミッキーと和解する。
三宅隆太監督が「映画は過去との決別・決断の瞬間が大事」だと言っていたけど本当にそうだと思います。
ロッキーと対になってエイドリアンも成長します。
彼女はロッキーと一対の鏡です。
ロッキーとミッキーの師弟対決・和解の次の場面はエイドリアンとポーリーの兄妹対決です。
ここでロッキーがミッキーにブチ切れたのと同じようにエイドリアンもポーリーにブチ切れます。
そして、それをきっかけにエイドリアンは暗い地味な女性から華やかにきれいになっていきます。
映画の中では描かれませんが、おそらくロッキーと同じような努力をしているんだと思います。
生卵をいくつも割ってジョッキで飲んだり、無茶なロードワークをして階段を駆け上がったり、片手で腕立て伏せをしたり、それと同等な美しい女性になるための努力をしたんだろうと思います。
僕はできることなら「エイドリアン」というタイトルのエイドリアン視点の映画をぜひ見てみたいと思うくらいです。
この映画の素晴らしいところは、光だけを見せるわけではないところです。
日差しの下から家に入ると何も見えないように、暗闇に目が慣れて明かりに目がくらむように、光だけでも闇だけでも駄目で、もちろん映画はロッキーの栄光だけを描きません。
理想の自分はロッキー
現実の自分はポーリー
デブでだらしがなくて意地汚いポーリーはロッキーの影なのです。
だからいつでも一緒だし、喧嘩もしませんし葛藤もありません。
現実の自分を見つつ、理想の自分に感情移入できる。
非常に良く出来た映画だと思います。
ロッキー最高!